1日何単語覚えればいい?数日後の復習量から決める7日間の手順

月曜日の夜、スペイン語の単語学習を仕切り直して「1日50語」と決めた。木曜日の朝、通勤電車でアプリを開くと、新しい50語の前に復習カードが山のように並んでいた。

2026年10月6日読了時間:約1分
1日何単語覚えればいい?数日後の復習量から決める7日間の手順
学習方法

月曜日の夜、僕はスペイン語の単語学習を仕切り直すことに決めて、アプリの目標を「1日50語」に設定した。初日は調子がよく、画面に出てくるカードを次々にめくって、予定どおり50枚の単語を頭に入れた気になった。ところが木曜日の朝、通勤電車に乗ってアプリを開いた瞬間、画面に表示された数字を見て手が止まった。そこには新しい50語の前に、月曜日から水曜日までに学習した単語の復習が山のように並んでいた。急行が目的地の駅に着くまでの25分間で、その復習カードは半分も終わらなかった。結局その日は、新しい単語に一枚も触れることができなかった。僕に足りなかったのは気合でも勉強時間でもなく、月曜日に足した50語が木曜日に何枚になって跳ね返ってくるかという見積もりだった。

「1日50語」と決めた月曜日と、木曜日の朝

電車の中で吊り革を掴みながら、僕はただ画面をめくり続けていた。木曜日に出てきたのは、月曜日に覚えたつもりになって流した単語や、火曜日に初めて見た動詞の活用形だった。最初の10分ほどは淡々と進んでいたものの、4日前の単語が連続して出てくると、1枚にかかる秒数が急に延び始める。意味がすぐに出てこず、首をかしげて正解を確認し、もう一度カードを裏返す。その往復を繰り返しているうちに、あっという間に乗り換えの駅に着いてしまった。

新しい単語を覚えるやる気自体は残っていた。ただ、目の前に積まれた復習を片付けない限り、新出の枠を開くことすらできない仕組みになっていた。英単語でも他の言語でも、1日何個覚えるかという目標を高く設定した週の後半には、同じような渋滞が起きる。その週の金曜日も土曜日も、僕は未消化の復習を追いかけるだけで手一杯だった。

新しい単語は、数日後の復習を先に予約している

今日覚えた10語は、今日だけの作業では終わらない。翌日に1回、数日後にまた1回、さらに翌週にもう1回と、記憶に残すためには時間をおいて何度も目の前に戻ってくる。今日新しいカードを追加するという行為は、未来の自分の時間をあらかじめ予約しているのと同じだ。

新出単語を追加した日と、その単語が復習として戻ってくる日にはズレがある。月曜日に多めの単語を追加しても、その日そのものの負担はそれほど重く感じられない。だが、火曜日、水曜日と続けてカードを足していくと、数日遅れで過去のすべての日の復習が同じタイミングに押し寄せてくる。多めに足した影響が数日遅れで重なって噴き出すのが、この負担の正体だ。すでに大量のカードが手元に溜まりきって動けなくなっているなら、この記事の範囲を超えるため、復習が溜まってしまった後の再開方法を参考にしてほしい。ここでは、これから始める、あるいは設定を見直すときに、どうやって数日後の復習量をコントロールするかを考える。

1日何単語覚えればいいかを決める7日間の新出数決定プラン

英単語でもどの言語でも、1日に何単語覚えればいいかという問いに、最初から全員に当てはまる数字はない。根性で「1日30語」と決めるのではなく、自分が1日に使える単語学習の時間から逆算して、自分に合ったペースを7日間で決めるのが現実的だ。

手順は次の6つになる。

  1. 始める前に、1日の中で「復習に使える時間」をあらかじめ決めて手帳やメモに書く。通勤の15分でも、夜の20分でも構わない。
  2. 1日目から3日目は、新しい単語の数を5〜10語程度の控えめな数に設定する。これは暗記の正解値ではなく、自分の復習時間を測るための出発点にすぎない。
  3. 毎日の学習が終わったら、「復習にかかった時間」と「思い出せた数/出題数」の2つを記録する。
  4. 4日目と5日目、復習時間が手順1で決めた枠に収まっており、思い出せた割合も落ちていなければ、新しい単語を3〜5語ほど増やしてみる。
  5. 6日目と7日目は単語数を増やさず、その数のままで様子を見る。数日前に増やした分が復習として戻ってくるからだ。
  6. 7日目の夜、記録を見直して、復習時間が生活に無理なく収まっていた段階の新出数を、翌週の基準として1つの数字に確定する。

僕自身がこの7日間を試したときは、LingoTimで1日の新しい単語数を控えめに設定し、毎回のセッション後に復習時間と思い出せた割合を見て調整していた。旅先や仕事の会話で拾った自分の言葉を登録する場合でも、あらかじめ用意された単語セットを使う場合でも、最初の数値を小さく抑えておくこと自体は変わらない。

この記録をつけていく中で、増やすのをやめる停止条件は2つだけに絞っている。

  • 復習にかかる時間が、あらかじめ決めた枠を超えたら、新しい単語は増やさない。
  • 思い出せない単語が目立って増えたら、新しい単語の数を前の水準に戻す。

少なすぎて間に合わない、という反論

「3か月後に試験を控えている」「急な海外出張が決まった」という状況にいる人にとって、1日5語や10語から始めるやり方は悠長すぎるように見えるはずだ。最初に多めの単語を入れて、思い出せないものはあとから何周も回して潰せばいい、という考え方にも一理あるし、僕もそれを完全に否定するつもりはない。

ただ、どれほど急ぎの事情があっても、日々の復習にかかる時間が生活の枠から溢れてしまえば、結局アプリを開く手そのものが止まってしまう。止まってしまえば、新しく入れた単語も頭に残らない。英単語を覚えるペースを上げようとして学習そのものが途切れるくらいなら、手元に残る単語は少なくなってしまう。

記録をつけていた週、全体の正答率が悪かった日にも、以前アンダルシアの市場で店員から聞いて自分でメモした言い回しだけは、不思議と迷わず思い出せた。

記録がまだ決めてくれないこと

7日間の記録を終えたとき、僕の手元に残った数字は、月曜日に勢いで決めた「50語」よりもずっと小さなものだった。その数字にしたことで、朝の電車で復習に追われて降りる駅を気にすることはなくなった。

ただ、それで最適なペースが見つかったのかと問われると、正直なところ分からない。翌週に仕事の予定が変われば復習に充てられる時間は変わるし、来月に出張が決まれば、僕はまた設定を開いて数字を上げたくなるはずだ。崩れない持続を取るのか、焦りを埋めるための速さを取るのか。その朝の自分がどちらを選ぶかは、7日間の記録だけで決まるものではない。

よくある質問

1日何単語覚えればいいですか?

一律の正解はないと僕は考えています。まず復習に使える時間を決め、5〜10語ほどの控えめな数から始めて、7日間の復習時間と思い出せた割合を見て自分の数を決めるのが現実的です。

1日50語や100語は多すぎますか?

初日は問題なくても、その単語が数日後に復習として戻ってくるので、負担は遅れて重なります。復習が使える時間に収まるなら続けられますが、多くの社会人には重いと思います。

単語学習には1日何分かければいいですか?

先に生活の中で確保できる時間を決め、その時間を新しい単語ではなく復習の上限として扱います。新出数はその上限の中で調整します。

新しい単語を増やすのをやめるタイミングは?

復習が使える時間を超えたら増やさない。思い出せない単語が目立って増えたら前の数に戻す。僕が見ているのはこの2つだけです。

アプリで新出数を設定するときのコツは?

最初は控えめに設定し、7日間は記録をつけることです。僕はLingoTimで新しい単語の数を少なめにして、復習時間と思い出せた数を見ながら調整しました。